マンガ大賞2011

本日マンガ大賞2011の発表があった。
こちらがコミックナタリーの記事→http://natalie.mu/comic/news/46432
私は配信で予想しようかと思って一応全作、全巻とはいかないが読んでおいた。
結局配信ではできなかったのだが、結果として上がってきた投票結果が、
私の中での順位とは大きく違ったので、ここに私のランキングと寸評を上げてみようかと思う。


13位 進撃の巨人
面白いのは1巻の最初だけ。絶望的な設定が心を震わせるが、
大して生かされることもなく展開されるのは平凡な少年漫画だ。


12位 アイアムアヒーロー
この作家のものは本当に肌に合わない。あの1巻はなんだ。必要なのか?
1作の漫画に大量の要素を詰め込もうとしすぎなのである。


11位 刻刻
伝奇らしいがこのジャンルもよくわからない。
2000年代のサブカル文化に影響を受けて育った人間には面白いということか?


10位 さよならもいわずに
著者としては意欲作なのだろう。
しかし全体の構成を決めて描き出した割にレベルが高い内容にまとまったとは言いにくいのではないか。


9位 ドリフターズ
まだ評価できるほどの内容を描いていないように思う。
ギャグセンスはさすが。


8位 ましろのおと
題材を尖らせた、というだけで私は惹かれるものがあるのだが、
今作は今のところ特に優れているという部分は浮かばない。


7位 SARU
こちらも全体の構成を決めて描き始めたのであろう。
無駄なシーンの無さを見ると12位、10位の作品との差がよくわかる。


6位 主に泣いています
俗っぽいネタの多いギャグ。設定も自分の得意とするものをよくわかっているのではないか。
選考範囲を選出時に刊行されていた2巻までとした。3巻の出来が良く、そこまで入っていればもう少し順位を上げられた。


5位 花のズボラ飯
怠惰と貪食に満ちたグルメ漫画
ギャグ漫画の趣も強く、原作者が前作と違うカラーを目指し、成功していることは評価に値する。


4位 乙嫁語り
個人的に強い魅力を感じる1作。
去年の個人的1位に挙げたが、2巻が刊行されても特に進展は無い。未刊行の3巻収録分が選考範囲に入っていればもう少し評価は高かったと思う。


3位 3月のライオン
4巻の魅力が半端ではない。
将棋を題材とした漫画として早くも試合およびそれに望む心理の描写で1つの到達を成し遂げた感すらある。


2位 ドントクライ、ガール
表題作は素晴らしい。最終話は女性にしか描き得ないものだろう。
後ろの短編が平凡なのと、1巻ものだということが本選でも高い評価を得られなかった理由か。


1位 失恋ショコラティエ
平たく言えば普通の少女マンガなのかもしれない。
男性にもお勧めしたい1作として個人的には大プッシュだ。


雑ではあるがこんなところだろうか。
上位4つが女性による作品で、下のほうに少年漫画らしい作品が集まるという、
個人的な趣味が色濃いランキングになっているのではないか。


最後に個人的2010年のベストを紹介する。
こちらも女性による作品だ。


煩悩寺』 秋★枝 コミックフラッパー連載 既刊1巻
たまたまフラッパーを買って読んだ第1話でメロメロであった。
2年越しの1巻をうれしく思う。