ストーリーセラー2 感想1 沢木耕太郎 「マリーとメアリー ポーカー・フェース」


さて、感想やっていきますかね。
1作目は沢木耕太郎
他の6人が純然たる小説家なのに反して、
ノンフィクションやエッセイ作品の方が有名な沢木耕太郎がトップバッター。
で、この作品もエッセイです。
エッセイとは何か、とかそういった小難しい考察は無しにして、
単純に自分が何だと思いながら読んだかという部分からの分別ですが。


結論から言うとそれほど面白くはない。
とあるものについて、そのものの名前の由来はなんだろうかと、
体験をもとに思いをめぐらせるといった趣向のものだが、
本当に「こうだと楽しいよね、こういう風に考えることも出来るよね」的な、
素人でもする「人生を楽しくする妄想」をそのまま文章に落とし込んだという感じで、
目新しさのようなものはない。
あるいはエッセイの楽しさのようなもののひとつはそういうところにあるのかもしれないけれど。