ストーリーセラー2 感想4 有川浩 「ヒトモドキ」


すでに収録の7編は全て読み終わっているのだが、
その中で最も楽しんで読んだ作品である。


概要としては吝嗇家の伯母に翻弄される少女とその家族の物語といったものであるが、
単純に物語というものの面白さに満ちているのではないかと思う。
これを読むに当たって前準備は全く必要ない。
過不足なく、誰であれ理解できるような形で、
しっかりと起伏のある物語が描かれているのである。


短い作品なので(150枚程度だろうか)
有川作品を読んだことが無い人には入門として良いだろうし、
ぜひオススメである。


技法などは特に珍しいことしてなくて、
むしろ読みやすさに重点を置いた文体だしで、
面白いと逆に書くことなかったりするよね。
ネタバレしたくないし。